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PEファンドの正体①


昨今、アルファブロガーやユーチューバーなどという10年前には名前すら存在しなかった職業が小学生のなりたい職業の上位にランクインしているそうです。筆者は小学生ではないのですが、ある日、「ネット上で適当なことをつぶやいてれば生計が立つとは、なんて最高な生き方だろう」と思いつき、手はじめにROM専だったツイッターで発言してみるというジョブクラスチェンジにトライしてみました。


とはいえ、「渋谷なう」「焼肉なう」などと現在位置や私生活を速報するアカウントになっても、サーバー資源の無駄遣いだろうということで、自身の経験・知見の中から、あまり世間に出回っていない情報を発信してゆこうというコンセプトを設定したのですが、やはり140字の制限の中では伝えられることに限界があったので、情報量の多いテーマはこのブログを通じて発信してゆこうと思います。



したがって、今のところツイッターが主であり、ブログはあくまで従という位置づけなので、ブログを見て頂くよりは、ツイッターをフォローして頂く方が筆者的には嬉しさが大きいです。それでは、第一回目のテーマはPEの中の人です。PEの中にはどんな人種が生息しているのか、楽しく解説してゆきます。


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1.PEファンドの階層構造


まずPEファンドのメンバー構成を役職別に解説します。通常大きく分けて3階層に分化されており、パートナー/マネージングディレクターが普通の会社で言うところの役員レベルに相当します。その下のプリンシパル/ディレクターが部課長、さらに下のアソシエイト/アナリストが若手社員と考えて良いでしょう。

役職の階層はこの3分類ですが、職種でフロント(投資担当)とアドミ(決算やIRなどの投資家対応)の2種類があり、ファンドによっては、フロントが更にエグゼキューション(会社を買う前の作業)とPMI(買った後の作業)の2つに分かれていることもあります。おおよその年俸水準は下図の通りですが、あくまでベースサラリーの話。(この他にキャリードインタレストと呼ばれるボーナスがある。詳細は別稿に譲る)ファンドの階層構造と年俸水準


ここまでは、人材紹介会社のHPでも入手可能な情報だと思いますが、質問にあるように、このラインの外に「顧問」であるとか、「投資委員」といった厳密には社員ではない関係者が仕事に関わっているケースが多いです。


顧問はたいてい大企業や官庁でアガりになった人で、パートナーが旧知の仲、ということがほとんどです。何を期待されているかというと、一言でいうとロビーイングですね。(これは、必ずしも行政への働きかけだけでなく、ファンドのターゲット企業の意思決定レベルなど民間領域も含む)

相場は50万円〜100万円/月ぐらいですが、ご想像の通り、ほとんど仕事らしい仕事はしません。

この点は別稿で詳しく説明したいと思いますが、仕事らしい仕事はしませんが、結構重要です。仕事らしい仕事をするアソシエイトが100人いるより、場合によっては付加価値があったりするので、良い顧問を抱えているファンドは実力あるファンドだと考えていいでしょう。


投資委員は、最終的な投資意思決定を行う機関のメンバーで、Voting rightを持ちます。GPのパートナーのみで構成される独立系のファンドもありますが、外資系ファンドや銀行系ファンドなど、本国に偉い人がいたり大企業の資本が入っているファンドはだいたい社外の投資委員がいるものです。

この人達は無給ですが、コミュニケーションの頻度という意味では、顧問よりは多いのが普通です。


あとは、普通の会社の一般職に相当する、秘書やアシスタント業務を行う社員も少数ながら存在します。業務の内容自体はそんなに大変じゃないと思いますが、大企業の同じレイヤーと比べると給与水準は高めだと思います。入社の経緯はだいたいコネですね。待遇が良くなかなか辞めない一方、新規採用はあまり考えないので、近年どこのファンドも高齢化している気がします。

フロントの社員は結構動きますが、アシスタントは流動性低いので、会社で3番目に社歴が長いのはアシスタントの◯◯さん、という様なこともままあります。



初めて記事をアップすると、予想以上に大変でアルコールが足りなくなってきたため、今回はこの辺りで締めたいと思います。次回は、役職ごとの仕事内容や、必要なバックグラウンド等について解説しようと思います。お楽しみに。

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プロフィール

alphalifehacker

Author:alphalifehacker
  
腐ったこの国を買い叩くためハゲタカ阿修羅道に足を踏み入れた、元PEファンドのファンドマネージャー。更にその前は商社マン。

「お金を稼ぐことはいけないことでしょうか?」

いいえ、お金に罪はありません。ありません、が、数々のビジネスを経験してきた筆者のたどり着いた1つ答えは、富裕層と呼ばれるまでの財を成した人は例外なく”ワルい”ことをしているということ。

社会の裏側・お金と人間の悲喜こもごもをこの目で見てきた筆者の体験をもとに、エコノミック不良(ワル)と無辜な庶民はどこが違うのか、実生活に役立つ形に解釈し直し、発信して参ります。

このサイトに来ると少し賢く生きることができるかもしれない、アルファライフハッカーのブログです。

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